オスマン・トルコ軍の中核をなしていたイェニチェリ軍団は、14世紀に創設され数百年間有効に機能していた。

しかし、17世紀頃にその力は限度を超え、1622年にはスルタンを暗殺する事件さえ起こすほど横暴になり、「なんとかしなければ」いけない存在になっていた。

1830年マフムート三世は新たに創設した近代装備軍「ムハマンド常勝団」によってイェニチェリを急襲し、壊滅させる。

この結果、それまでのイェニチェリの墓もトルコ全土で破壊されてしまい、今ではほとんど残っていないのだそうだ。

首都イスタンブルから離れたここエディルネでは、幸いにして破壊を逃れたイェニチェリの墓を見ることができる。帽子がそのシンボル。
下の写真はイスタンブルの軍事博物館で演奏の時に登場するイェニチェリ。