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折衷様式の本願寺伝道院、築百年
2012-02-05
龍谷ミュージアムへ向かっている時、そのすぐ近くでこの建物を見かけて足が止まった。

上部に十字架のような意匠が用いられていたので教会のようにみえた。しかしドームはなんとなくイスラム風、モスク?いや、そんなわけないか。

建物の説明版を見ると「本願寺伝道院」という名前だという。それだけでは何のことかわからないが、さらなる説明でそれが当時の真宗信徒のための生命保険会社の社屋(伝道院)であったと分った。

設計は伊東忠太という人物で、あとで調べてみると、法隆寺の柱がアテネのパルテノン神殿と同じエンタシスではないかという有名な学説をとなえた人であった。

年齢とともに作品を追っていくと、もともとは日本の神社仏閣の建築を手がけていたのが、だんだんと洋風というかいろいろな世界の建築様式を折衷したスタイルに変化している。

東京築地本願寺のどこかインド風の建物も彼の作品だといわれれば納得できるところがある。

この本願寺伝道院は彼が45歳の時のもの1912年建築。だから、そうか、今年でちょうど百年をむかえるのだ。

本願寺のHPから、以下を引用「インドの建物風なドームや、イギリスの建物を思わせる塔が立ち、その構造はレンガ造りとして、屋根は銅板葺き、屋根骨組みは木造、屋根飾りには、日本建築に多く見られる千鳥破風や軒組を石造りで設え、装飾にはわざわざ一見石に見えるようなテラコッタ(装飾用の素焼き陶器)をあしらっている」

この表現がかならずしもしっくり当てはまっているようには思えないけれど、誰が見てもいろいろな様式を折衷しているのは分る。
これも時代の産物にちがいない。内部はアールヌーボーもとりいれた装飾がなされているのだそうで、いつか見学できるチャンスを待とう。

※さらに調べたところ、ちょうど昨年2011年に修復が終わったところだったよう。なんと2012年の1月16日までは、その記念として無料で内部を公開していた事がわかった。ああ、ひと足遅かった!
でも、また、きっと機会がめぐってくることでしょう。



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