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バグダプルの素焼き屋
2010-12-02
カトマンズからポカラへ移動する飛行機が昼過ぎになったので、それまでバグダプルの街を見学する。カトマンズ盆地にある世界遺産都市のひとつである。

カトマンズ、パタンの両都市とくらべて、バグダプルは文化財保護・観光地として一歩先を行っている印象だ。みどころ多い建物や広場はきれいに修復されている。

しかし、そこに住む人々の暮らしはそう簡単にかわりはしない。少し路地をあるいていけばこの写真のような素焼き器をつくっている広場にぶつかる。

粘土をかためてそれを藁の火で焼くという単純な製法。この丸い入れ物は貯金箱だ。こういうものがいったいひとついくらで買い取られていくのか? 人々の人件費が安い国だから生きていけるのだろうが、はたして彼らは「それを続けていく事」を望んでいるのか?
親は子供にこの職業を継いでほしいと思っているのか?

国が発展し、生活が豊かになるのは誰しも望む事だが、それが実現してゆく時、こういう風景も消えていくのだろう。

**
昼食は、これまでの《手造の旅》ネパールで欠かさず入れてきたギャコク=チベット風鍋。エベレストホテルの最上階のレストラン。これは、日本人の大半には必ずウケル味に違いない。これだけのものを食べさせてくれるチベット料理屋は東京ならどこかに見つかるだろうか?

***
カトマンズの空港へ入るすぐ手前で、バスが停止。渋滞のもとは群集。空港のほうへ向いて誰かの到着を待ち受けている風情である。「これは何ですか?」
ガイドのサヒィさんもすぐには分からなかったが、群集のひとりが持っていたプラカードを読んでピンっときたようだ。

「コイララさんの娘さんが帰国されるのですよ。彼女は女性の人権運動に取り組んでいて、国境で売り飛ばされそうになった女の子を体をはって救ったりしているんです。CNNのヒーロー・オブ・ザ・イヤーを受賞してアメリカから帰ってくるんです」

彼女は、一昨年小松がポカラで握手したコイララさんの兄弟の誰かの娘である。つまり、姪にあたる。 王制が倒れた後、共和国を宣言したもののいまだに憲法の制定さえできない暫定政権のネパール。
コイララ家はこういう時代に国民を引っ張っていけファミリーのひとつに見える。

****

カトマンズ⇒ポカラの飛行機は十八人乗りのプロペラ。実質三十分ほどで着いてしまうが、天気がよければすばらしいヒマラヤの山々がずっと見え続ける。今日がそんな日だった。

なかなか山の名前を覚えられない小松だが、今回はマナスルをはっきり認識することができた。日本人が初登頂した山なのだから覚えておきたいもの。

*****
ポカラへ到着。空港からもマチャプチャレがきれいに見えている。

いつものシャングリラ・ヴィレッジにチェックイン。
ホテルからの山の眺望を邪魔するように民家がにょきにょきと出来つつあるが、それでもこのホテルの雰囲気はすばらしい。

よく手入れされた庭を前景に、アンナプルナ連山がだんだんと夕焼けに染まっていった。明日の朝もきっと晴れるだろう。



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