15日に新潟へ急遽行くことになったので、せっかくならと新潟の歴史もひらいてみる。

ほとんど知らない町に興味を抱かせてくれるのは、私の場合いつでも共感できる人物を見つけること。

今回、最初にその人物になったのは涌井藤四郎。
明和四年（1767年）に市中引き回しの上斬首された町人。

この年、飢饉にもかかわらず厳しい御用金納付を求められた町人たち。彼らを代表し抗議行動を起こそうとして奉行所に捕らえられた藤四郎。

が、逆に町民たちは釈放運動を起こし、建物を打ち壊しながら群集が奉行所へ押しかける騒ぎとなった。恐れをなした役人の方が逃走。ふた月近くも日本では珍しい町民自治をしいたのだそうだ。

しかし、最後には捕らえられ斬首。
彼の姿勢は、千葉は佐倉の「義民」佐倉惣五郎と通じるものがある。事実、口之神社をたてて分霊した佐倉惣五郎と共に祀られているのである。
http://www.niigata-u.com/files/ngt2004/040101d2.html

歌舞伎「佐倉義民伝」をみておいてよかった。
http://komatsusin.hopto.org/koma/modules/iDiary/index.php?mode=show&date=20081222

※この記念碑は、後年名声の高まりによって昭和三年に建設されたものである。