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ウイグルとトルコ
2009-07-13
先週末から、中国、ウイグル自治区での「暴動」が報道されはじめた。

ウイグル人たちの求める民族の自立は、残念ながら彼らの力だけでは成し遂げることが出来ない現状がある。そこで「暴動」の求めているものは、世界からの彼らの「権利」を擁護してくれる発言だ。

しかし・・・
中国なくして世界の経済が動かなくなっている今、各国の反応は鈍い。アメリカ議会が非難決議をしたものの、そのアメリカでさえ(アメリカだから?)大統領がそれ以上の介入発言をすることはなかった。他の西欧各国の大統領や首相クラスが直接言及することはなかった。

ウイグル人たちに失望が広がる中、ただ一国、トルコの首相が「ウイグル人の苦痛はわれわれトルコ人の苦痛だ。中国は同化政策を中止すべきである」と発言したのを評価したい。




ウイグル地区には二十年前から何度も行っている。

乾いた土地は葡萄や西瓜の栽培に適している。
暑い夏のトルファンで、カレーズ(地下水道に至る井戸)の入り口につくられた葡萄棚。子供たちがのんびり手製のブランコに乗っていたのをよく覚えている。

当時はウルムチでさえまだ田舎の雰囲気が漂っていたし、ホータンで泊まったところでは一日数時間しか水が出なかった。
交河古城へいく道は増水した川に流されて通れず、ロバの引く荷車に乗って超えた事もある。


二十年前、自分自身ほとんど知らなかった事。
ほかの中央アジアの国へ行くようになってやっと気付いた事。
中央アジアにはたくさんのトルコ系民族が住んでいるのである。

ウイグル族というのはトルコ民族と非常に近い。
「言葉も半分ぐらいは分かるんです」とトルコ人のガイドさんが話していた。

旧ソ連の国々、トルクメニスタン、ウズベキスタン、キルギス。さらにモンゴルも広義のトルコ語系。
話はまったく飛ぶけれど、大黒屋光太夫が大陸を移動していく中で出合ったヤクート族もまたチュルク語系の言語を話す民族なのだそうだ。


今は中国になっているこのウイグル自治区もかつては東トルキスタンという国名で短期間独立していた時期がある。地理上の概念では今でもそう呼ばれている。



トルコは歴史的に西ヨーロッパへ接近する道をとり、今ではヨーロッパに入ろうとするまでになっている。

しかし、今回のトルコ首相の発言は、トルコ人は彼らルーツ・中央アジアに対する親近感を決して忘れていない事を示している。

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