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不思議な列車の座席番号
2009-06-20
ローマからの便は少し遅れて朝10時半過ぎ成田到着。

**
今回、フィレンツェからローマまで特急列車ユーロスターでの移動であった。

その際の座席配列がこれ。
我々に指定された席は私が○をつけた。
こうやってチャートにしてみてはじめてまとまった席になっているのが分かった。

日本の様に何列目の何番となっていない。ただ番号で表示されているだけ。偶数奇数で窓側通路側という規則性もない。
いったいなぜこんな不思議な配列なのか?


理由はある程度分かる。
昔、長距離列車はみんなコンパートメントだったからだ。コンパートメントはだいたい向かい合わせに座席が配置されて三人ずつ向かい合うスタイルになっている。その名残で二列ごとに番号がまとまっている。

十番代がひとつめのコンパートメント、二十番代が次のコンパートメントとなっていてた時代には、たしかに合理性がある番号のふり方である。

しかし、今やヨーロッパでもコンパートメントは圧倒的に少なくなってきた。それでも、昔風の番号配列を変えようとしないのはなぜか?

一番の理由は、彼らが指定席にきっちり座るということをあまり重要に思っていないからに違いない。

コンパートメントではその部屋に自分の座席があれば実際上ゆずりあって場所を決めていた。
人はそれぞれその時になってみないと分からない事情が発生する。
荷物が多くなったり、前日飲みすぎてトイレに頻繁にたちたくなったり。一緒に行く連れがふえてみたり。こういう時に、まわりと話をして座席を交代し合うのは確かに当然。
コンパートメントは、話をしないほうがとても不自然な空間なのだ。


今でも、ヨーロッパの長距離列車にはその時代の記憶がある。
「指定券を持っていればどこかへ座れるだろう、事情のある人には出来るだけ合わせてあげよう」という気風は残っている。

こう考えれば、ヨーロッパで列車に乗り込んだ時、指定座席にすでに人が座っていても全然怒る気にはならないのです。



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