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御曹司と部屋子
2009-06-10
四代目松本金太郎が四歳ながら初舞台を踏んだのを見た。

もうすぐ取り壊されてしまう歴史ある現在の歌舞伎座で、なんとかこの子の初舞台を踏ませてやりたいという親心だろう。

父・染五郎、祖父・幸四郎。
この二人と共に金太郎君が登場したのは「連獅子」。通常は父子二頭の獅子で演じられる演目だが、今回の三代競演のために新たに書き下ろされた特別編である。

父も祖父も同じようにして初舞台を踏んでここまでの大看板になってきたことを、歌舞伎座の観客はよく知っている。

だから、金太郎君が出てきただけで、満場の観客は大満足。自分の孫を見るような暖かい視線が全座席から注がれ、金太郎君は赤い頭で上手に毛振りをして見せたのだった。


ロビーで売られている筋本をめくっていて、実はもうひとり別の若手にとっても今回の舞台は大切なものになっていると気付いた。

松本錦成(きんせい)君も、小学校高学年ぐらいだろう。彼は今回から松本幸四郎の元で「部屋子」として修行して行くことになったそうである。

分厚い本の中ほどのページ、半分だけをつかってその紹介がされていた。

「部屋子」とは、もともと歌舞伎界の血筋でない者が、その才能を認められて誰かの下に預けられる制度である。
実際に「部屋子」から大スターになった代表的な役者としては、あの坂東玉三郎があげられる。(と、詳しい方から伺いました(笑))。

血筋がなくては上にあがれないように見える歌舞伎の世界でも、ちゃんと新しい血をとりこむ制度が機能しているのだ。


御曹司・金太郎くんと共に今晩の舞台に立っていた錦成くんも、これからどのように成長してゆくのか、じっくり見守っていこう。



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