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「レ・ミゼラブル」ふたたび
2007-07-05
日本で初演されてから20年となるそうだ。
私も十五年ぶりぐらいに日本語版を見ることが出来た。

NYCで二度、ロンドンでも何度か。この作品は私が最も回数多く見てきたミュージカルである。サウンドトラックCDも買ってよく聴いていた頃がある。歌詞もところどころは覚えている。要するに好きなんです。

英語のサウンドトラックで聞き覚えた歌詞が日本語になって歌われているのを聴くと、どうしてもぴったりはまらない気がする。仕方ないとは思うのだが、やっぱり感じる。

“Do you hear the people sing ,
singing the song of angry men”

という原詩が

「わかものたちの
歌がきこえるか」

と歌われてしまうとどうしてもニュアンスが伝わってこない気がしません? 同じ音節数ならば、日本語は英語に比べて現せる内容は半分になってしまう。

しかし、これは単に表面的なもので、日本語は「言外の意味」というか「余韻」というか、そういった言葉にならないもので充分補っていけると思う。日本人ならそういった「余韻」にこそ日本語の美しさがあるとわかっているけれど、ミュージカルという場でその言語特性が生かされるのは非常に難しい気がする。

**
「レ・ミゼラブル」⇒「惨めな人々」という意味。
ヴィクトル・ユゴーがこの話で伝えたかった事を知るには=「このミュージカルの本当の意味する時代を知るには」、フランス革命への理解が多少なりとも不可欠である。

フランス革命というと日本の教科書では1789年バスチーユ監獄襲撃と出てくるわけだが、実際にはそこから百年近くのあいだフランス国民を困窮に陥れた波乱の時代が始まっている。ビクトル・ユゴーはそういった時代を描いている。

私はそういった時代を自分では知っている気になっていたけれど、今回ひさしぶりに見直して、自分の年代把握が大きく間違っていたことに気がついた。

それは、後半の砦の戦闘の年代が西暦何年の出来事なのか、という事。
私は最初それはパリコミューンだと思い込んでいた。パリ市内にバリケードを築いて自治を宣言するというと、すぐに思い浮かぶのが普仏戦争敗戦後のパリだからだ。パリコミューンは1870年プロイセン軍がパリまで侵攻してフランスが敗北した直後の出来事である。

しかし、この話が最初1815年のトゥーロン港で話が始まり、その時釈放されたジャン・バルジャンがすでに19年の刑務所暮らしなのだから、後半砦のシーンが1870年ではジャンバルジャンは百才近いことになってしまう。ああ!勘違い。

後半の砦は1832年の騒乱だと、今回やっと認識した次第である。お恥ずかしい(笑)。



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