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浪曲士〜国本武春をきく
2007-03-23
明日から《手造り》南イタリアの出発なのだけれど、どうしても聞いておきたくて、今晩は三越劇場へ行った。ここはごく小さいホールだが、こういう話芸モノをきくにはこのぐらい小さくないと響いてこない。顔の表情や動きというのはスクリーンで拡大して見せてもらってもね・・・。アリーナで浪曲や落語は成り立たないのである。

国本武春という人については、以前JALの機内音楽のチャンネルプログラムにあったのを偶然きいて知った。おなじみの「忠臣蔵」をとりあげていのだが、リズムマシンをバックにした軽快な三味線に載せて、「ぅおのれ〜、上野介〜!」「浅野殿!殿中でござる!!」とかやっていたので耳にとまった。

そうかと思えば、しんみりと聞かせる語りは実に良い声で、日本人の琴線にびりびり響いてくる。「日本人でよかったなぁ」、と思わせてくれる話芸である。ちょっと聞きのつもりがずんずん引き込まれて全編を繰り返しきいていたのだった。

その後偶然にも今日の公演を扱っているところの方と知り合いになり、良い席を融通してもらったのが今日である。感謝!

***
「ちょいと出ました〜ぁあ!〜」と始まったけれど、すぐに観客への可掛け声指導がはじまる。「え〜、まずは舞台に出てきたら『っまってました!』と、もうがまんできないって声で!お願いします(笑・観客)。三味線が三回鳴ったらそこで今度は『ったぁっぶり!』、ひとふし私がうなって、息継ぎするところで『ん日本一!』と、あ、そこで細かい事考えちゃいけません(観客爆笑)」

と、こんな感じで観客も巻き込んですすんでいく。こういった漫談ペースもよいのだけれど、やはりちゃんと語るところが私にはずっと楽しめる。良い声だし、説得力がある。スタイルはロックビートに乗せたり三味線で自ら弾き語ったりと型破りだけれど、実力・地力がしっかりあってやっていることなのだと、よく分かる。

今日のは「二夜」と銘打っているように、もう一日「たっぷり古典」の日がある。しかしこちらはツアーの最中となり、どうしても見られない、残念!今度はぜひ「古典」をやる方を見てみたい。

***
「語り」というのは、実は自分自身も旅の中でやっている事なのだとおもう。バスの中の話に限らず、ガイディングというのは全て「語り」なのだ。そこをどんな風に聞かせられるかは、「語り手」=自分の話芸にかかってくる。

ただ「何年にできました」「何メートルです」などと情報を乗せていくだけでは面白くないし、心に残らないのではない。できれば、そこで生きた人の息吹を伝えるストーリーを織り込んでいく話をしたい。私が知る事ができた歴史や文化の面白い話を、一緒に旅する方々に上手に語る事ができる話芸が欲しい。

「それでは次は「カエサル暗殺の巻」はじまり、はじまり〜!」とかそんな風にね(笑)。



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