イラクでのテロや戦闘についてのニュースは、いまやよほどの大規模なものか日本が関わっているのでもなければ、大した扱いにはならない。

今日の新聞。アメリカ軍の戦闘ヘリ「ブラック・ホーク」がまた撃墜されたという記事は、今や紙面の5cm四方にも満たない大きさだった。

映画「ブラックホーク・ダウン」＝ブラックホーク墜落は、衝撃的な映画だった。1993年のソマリア紛争に介入した国連平和維持部隊⇒アメリカ軍。ソマリアの首都モガディシオの敵対勢力を捕縛するミッションの途上でブラック・ホークが撃墜され、乗っていたアメリカ兵が虐殺されていく悪夢のような展開を描いていた。

この時代、アメリカ軍はまだ世界の警察としての自負にあふれていたように思える。高性能戦闘ヘリが打ち落とされるという事は、まずありえない事態と想定されていた。だからこうして映画の題名になり、それなりにインパクトを与えていた。

しかし、今やブラックホークが撃墜されてもそれは少しも珍しい事ではない。ニュースによれば、2007年1月20日からのひと月だけでもなんと８機のヘリが撃墜されているという事である。

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ソマリアから国連維持部隊＝アメリカ軍が撤退した後、ソマリアは内乱状態が続いている。イラクで今起こっている事は、その拡大版であるように見えてくる。