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ローマ市民のための発掘品展示
2007-01-21
ローマ三越から近いリプブリカ広場。
ミケランジェロがローマ時代の浴場跡の壁を利用してつくった教会がある。サンタ・マリア・デリ・アンジェリ。この写真右側がその入り口となる。

じゃ、その左の入り口は?
と、ふと足を止めて看板を見てみると、1980年から最近25年にローマ近郊から出土した品々を展示してあるらしい。そっと足を踏み入れてみると、あいかわらず立ち話をしている係員二人はこちらなど気にも留めない。「あ、無料なのね(笑)」。しかし、内部の展示は充分にお金払ってでも見る価値があるものだった。

ローマ市内がどんどん開発されていくにしたがって、それまで地下で眠っていた遺跡や遺物も掘り起こされていく。それらを根気強く掘り出し、解析し、整理し、復元するのには途方もなく手間も暇もかかる。そうしてようやく復元したものはしかし、さて、どこに展示されたらいいのだ? ローマに博物館は星の数ほどあるのだろうが、それらはすでにそれぞれに価値のある収蔵品を所蔵している。展示しても展示しても、到底出し切れないだけのものがすでにあるのだ。新しい発掘品が出てきても、よほどの品でない限りその行き先はなかなか決まらないのだろう。せっかく復元してもローマ市のどこかの倉庫にほうりこまれて埃をかぶることになりかねない。

イタリア国民の、とりわけローマ市民の税金を使って行われたこういう発掘作業の結果は、やはり市民に公開するべきであるという思想のもとに、こうやって無料で展示会が開かれていたのだ。こういうところは、イタリアえらい!

見学に来ている人はやはりイタリア人がほとんどであった。空いている展示場で興味深そうに、丹念に品々の解説を読んでいた。幸い英語でも併記してあったので、少しは私もその恩恵にあずかることができた。
※この展示は2007年4月9日までとなっていました。

**
こういった展覧会、2,3日しかローマにいない外国人観光客はなかなか見ようとしない。 第一に展示会の情報がガイドブックなんかには載っていない。全体を当たり障りなく網羅するべきガイドブックに、こういった企画展示が載せられないのは、そりゃしかたないです。

また、時間が限られた我々観光客はどうしても、目的物一直線で通り過ぎてしまいがちである。「ヴァチカン、ヴァチカン…。コロッセオ、コロッセオ…」って感じで一直線。
はじめてやってきた町では難しいとは思うけれど、できれば、「今この時」自分の目で見えているものが何かを、ガイドブックの解説ではなく「自分の目で」判断するようにしたいものである。

ま、私も一人で歩いていたから入ることが出来たんだと思います。もおしも、同行者があったら「何があるんですかここ?」と訊かれて「さぁ?」と答えるしかなくて(爆)、きっと入らない事にしていたでしょうね。



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