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日本人クライマーKOBAYASHI Yuka
2005-07-14
この写真は何だと思いますか?

これは、フリー・クライム(素手だけで岩場を登る競技)のコンテストの為に建てられた人工岩場なのです。
朝、出発前に散歩に出た時に撮影しました。
クレーンを使って解体作業が進んでおります。
**
実は昨夜、シャモニーの町ではフリー・クライムの世界大会が行われていた。世界の「スパイダーマン」達が集まっていたのです。

我々が夕食を終えてのんびり歩いていったのが8時半近く。
そろそろ暗くなったところで、決勝大会が行われておりました。
遠くスポットライトにこの岩場が浮かび上がり、そこになにやらへばりついているのが人間だと分かって、ほんとにびっくり!

この垂直を通り越してオーバーハングのところを素手だけで上って頂上に到るなんて・・・見てみるまで信じられませんよ。

ちょうど登っていたのはラモンという名のスペイン人。
どうして分かったかというと、場内のうるさいばかりのアナウンサーが「アレー!(行け!のフランス語)ラモン!バモ!(行け!のスペイン語)ラモーン!」とがなりたてていたからである(笑)。

混みあった会場で、皆ばらばらになった我々日本人。背の高い欧米人にまぎれて、傍観者的に「お〜やっとるなぁ」って感じで見ていたのですが・・。

スペイン人のラモンが落っこちてしまい、次のクライマー紹介の電光掲示に出てきたのは、KOVAYASHI YUKAという文字。
「え〜!こんな所にニッポンジンが登場するのん?しかも女性ですか、すごいなぁ」

スクリーンには小柄な日本人女性の姿が映し出される。
彼女はさすがファイナリストの一人になるだけあって、スペイン人ラモンにひけをとらないぐらいに、ひょいひょいと壁を登っていく。

指の力だけで体をブランブランさせて、ひょいっと次のポイントに移動する所なんかみていると「あ!がんばって」と声のひとつも上げてしまう。

会場アナウンスも今度は「GANBATTE!YUKA!ジャポーネ!」とかさけび始めておりますなぁ。
我々も気が付けば「がんばれー!」と、だんだん声あげている。さっきまでの傍観者気分はどっかに飛んでいってしまった。

彼女が上のセクションに上がっていくにつれて、欧米人ばかりの会場からの声援もだんだんと大きくなっていく。

(※夏場はたくさん日本人が滞在しているシャモニーなのに、こういう時にはぜーんぜん見かけないなんて、ちょっと寂しい気がしました)

15分近く経って、いよいよ彼女が二つ目のオーバーハングを抜けるところまで来た時、アナウンスが「1ミニッツ・レフト!」と言ったのが聞き取れた。

「そうか、これはタイム・トライアルでもあるんだ。ゆかさんがんばれー!」

もう彼女は最上部の突起に手が届くところまで来ている。そこに手が届けば、おそらく上まで登りきる事ができるだろう。しかし、それがあと一分の間に可能かどうか、、、。

手を伸ばして届くにはまだその突起は少し遠い。
ルートを変えて行くか?いや、そうするにはもう時間が無い。
どうする?

彼女は思い切ったように体をスイングさせると、その突起に手をかけるべく、飛びついた!

あ!と思った瞬間彼女の手は空を切り、体が空にうかんだ。
そしてザイルが彼女をゆっくりと地上へおろしていった。

**
フリー・クライムは日本ではあまり有名ではない。ヨーロッパでは人気があるが、今後も日本で爆発的に人気が出るとも思えない。

しかし今夜、このKOBAYASHIさんという彼女がその世界にチャレンジしていて、そこでけっこう評価されているという事を目の当たりにして、私のこの競技に対する興味は一躍高まった。

「ちょっとみてみようか」という程度の興味で足を運んだ会場で、思わず熱い応援をさせてくれたKOBAYASHIさん、これからもがんばってくださーい。



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