きのう、暖かい日曜日、ちょうど十年前のツアーが縁で知り合った方のお宅を訪問した。

こう書くとお客さんの所を、襟を正して訪れる営業マン姿を想像する人もあるだろうが、私の場合はぜんぜんそんな事はない。

この十年に、その御家族と一緒に旅したのは、そう、３〜４回ぐらいだろうか。けっして多くはないかもしれないけれど、いつも節目節目にはお互い消息を伝え、メールも話もつづけてきたのだ。

十年の間には、人それぞれいろいろなことがある。
癌になって手術をしたり、家族が増えたり、家を家を移ったり、犬を飼い始めたり。。。
私にももちろんいろいろな変化があった。

そういう同じ時代、横目で見ながら進んできた間柄であれば、もう「お客様」というような、形式ばった言葉ではくくれはしない。
そう、だから「旅倶楽部」の仲間という言い方をしたいのです。

旅の物理的時間は、人の営みの中ではけっして長くない。
しかし、その時間の質というのは、日常の何十倍もの力がある。
だから、そんな時間を共有した人々との関係は、ある意味とても濃いものである。怠けずに大事にしていきたいです。