南仏には、たくさんの美しい村村がある。
とても一度にそういう場所を制覇できるはずもないので、ニースにくる時には、努めていったことのない場所を開拓したいと思っている。

その中でも、行く前から必ず素晴らしい場所に違いないと確信していたのが、今日行ったサン・ポール村だった。
ここは、シャガールが晩年を過ごした村としても有名だし、日本人には中村えりこ（だったよね）というアナウンサーが結婚パーティーをした村としても知られているらしい。とにかく、南仏きっての美しい村ということになっている。

アクセスはバスしか方法はなく、今回も路線バスで約1時間かかった。しかし、それが為か、時間の短い日本人グループは全く見かける事がなかった。もったいないですなぁ。

村は大変美しい中世の町がそのまま残されている。
城外から見上げる城壁に囲まれた町の風景は、シャガールも繰り返しカンバスに描いている。

ここへ来てどうしても訪れたかったのが、そのシャガールの墓である。
バスの着く方の門から、丁度逆方向の出口を出ると、眺めの良い、谷を見張らす共同墓地にでる。そこに彼の墓はあった。

本で読んできたとおり、墓の上には小石がたくさん積まれていた。
なるほどね、ユダヤ教の埋葬の習慣を始めて自分の目で確かめる事ができた。
「シンドラーのリスト」の最後のシーン、覚えてますか？