2001年9月、あのテロ事件直後にシチリアに御一緒した方から、突然お電話をいただいた。
紙面版「通信」、メールもお送りしていたが、今まで全く反応いただいたことはなかった方であった。

今年、９月後半に中欧の旅を考えている、というご相談であった。
この時期はすでに予定が立てこんでいるので「御一緒するのは難しいですが…」とお答えした。
しかし、「いや、どうせツアーへ申し込むんだったら、ちょっとでも小松さんの役にたてばいいんだ」と言ってくださった。

大変嬉しく思いました。

人間関係において、信頼を築いていくには、ある程度の時間が必要だ。
私は「こま通信」を、商売の為にだけ送っているとは思っていない。
私が信頼してほしいと思う方に、自分を理解してもらう為に送っている。

そういう思いなしの、小手先の「商売っけ」だけでは、出来る事も限られると思う。

「石の上にも三年」と申します。
誰かに信頼してほしいと思うならば、少なくともこのぐらいは地道に続けないといけないんでしょうね。