昨夜は、グループの泊まるホテルに私の部屋が足りなくて、５分ほど離れた別ホテルに飛ばされていた私。

朝８時半頃そのホテルを出て、皆さんお泊りのホテルへ向かって歩いていると、モンブラン方面へ登るロープウェイが動いているようにみえた。「え？動いてるの？」

アルプス最高峰モン･ブランを間近から眺められる展望台として有名なエギュ・ド・ミディは、春先から点検の為にクローズしていて、今回のツアーでもここへは登れないはずであった。

さっそくホテルのレセプションにきいてみると、
「そう。今朝の８時半から動き始めたのよ」
という嬉しい答え。

こういう事は日本なら予め関係各所に通達があって、突然面食らう事もないのだろうけれど、ヨーロッパではいつもこんな感じだ。それでも、今日みたいに嬉しい方に面食らうのならば、問題ない。すぐに手配を変更してエギュ･ド･ミディに行く事にした。

しかし、もし私がホテルを飛ばされていなければ、エギュ・ド・ミディの再オープンに気がつく事もなかっただろうと思うと、世の中どんな事が幸いするかわからないものである。
とにかく「自分は運がよい」と信じきっていると、きっと運は味方してくれるのだと思う。