NHKの番組でJAZZピアニストの秋吉敏子さんの人生を取り上げている。先日第一回目がはじまり、録画していたそれを今日みた。

まず、74歳という年齢を一切感じさせない、年齢を越えた魅力がある。
もちろん皺はある。肉体に老いを感じさせないわけではない。しかしそういうものを、本人もほとんど気にしているようには見えない。

今回は、ピアノを引き始めたきっかけからJAZZに開眼していくまでの、１0代の話。それをピアノを背に、カメラに向かって話す姿は、実にいきいきとして魅力がある。時折きらっと、微笑む表情に力がある。

彼女は昨年全米最高のビッグバンドを解散した。それは限界を感じたという事ではなく、もういちどピアノと向き合いたいからだと言っていた。

「もう少しぐらいはうまくなる筈だとおもっているんです。昨日よりも今日の方が、『ああ、しまった』と思う事がすくなくなっていけばいい｣