プラハの教会のコンサートに行ってもらおうと、チケットをとって待ち合わせしておりました。

16時半に集合していただいた時、ある御夫妻に、あかるく「いやぁ、すりにあっちゃっいましたよ」と言われてびっくり。

話しによると、午後自由行動になってから、お勧めした市庁舎の鐘楼に登られていた時、御主人のかばんのなかから財布だけが抜き取られていたという事。「いや、ぜんぜんきがつかなかったよ、上手にやるもんだね」との事。御本人とてもしっかりしていて、すでにクレジットカードも止めて、あとは、警察に届を出すだけの状態でした。

こういう時私が最も心配するのは、被害にあった方が、心理的にがっくり落ち込まれてしまう事。そうなってしまっては、どんな旅でも楽しめなくなってしまいます。
今回はポジティブなお二人で、本当にほっとしました。

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夕食の時ぬけだして、近くの警察に盗難証明を出しにいかれたのですが、警察の建物を入ると、一気に十五年はタイムスリップしましたね。

もろ、社会主事時代の無愛想で殺風景な内装。
これは、「警察だから」というわけではないですね。

受付で名前を書いて、回転バーを押して中に入り、エレベーターにのってボタンを押しても、、、動きませんでした。

二階へ行って部屋に入ると、すでに3組も先客あり。。
皆西欧人の、なぜかカップルで、、みななんとなく肩を落としておられる。ま、そりゃそうです。

お送りした後隣の部屋を見ると、薄暗い部屋に頑丈な鉄格子がはまっていて、なんだか薄ら寒い感じがしました。こういう場所は、民主化の恩恵がもっとも及んできにくい場所なのでしょうね。
民主化から十五年たって、ホテルや観光地は、すばらしくきれいになったけれど、実際に国が変るのは、そんなに簡単ではないことを、覗き見た瞬間でした。