フリーター５人が企業プロジェクトに加わる番組をみていた。
番組の内容にここで言及するつもりは無いが、彼らそれぞれの価値観がある事を、好感を持って見ていた。

フリーターといってもいろいろで、ただふらふらしている奴もいれば、この番組に出てきた奴らのように、バンドやアクセサリー造りなど、いろいろやりたい事があって、会社という仕組みに属さない事を、自ら選んでいる奴もいる。

世間から見ると、ふらふらしているのは、一見同じように見えるのだろうが、実は彼らはひとりひとり違う。

インタビュアーは聞く。
「将来に対して不安はありませんか？」
それに対して彼らの一人から、明快な答えがあった。
「それはつまり、経済的不安という意味ですよね。」

なるほど、「将来の不安」という時に、多くはお金の心配をさすようにつかわれている。

実は、もっと大きな「将来の不安」を考えて生きなくてはいけない筈なのに。それは、今の自分を押し殺して生きていって、それで達するような将来。

「押し殺して」「妥協して」達するような将来に不安はないか？

将来のお金を心配して、今の自分と折り合いをつけるのが、「そろそろ大人になる」というようなことならば、それは大分つまらない事のように思えてしまう。