
毎年この時期、「ローマ史」がお好きな方からオーダーの《手造の旅》も今年で十二年目。
今回、シチリアの西部を目的地に選定されたのだが、日本系の航空会社を利用してパレルモへ行こうとすると思ったよりずっと不便。※今年の四月にもすでに感じていた事ですが。
**結局、往路にひと工夫。
羽田空港発22:15のエールフランス機材便は、午前四時にパリのド・ゴール空港に到着。
一回だけの乗継でパレルモに入る為に、パリからエア・ワンという航空会社の直行便を選択。この便が夕方四時の出発。つまり、12時間の乗継時間があるので、パリ近郊の小さな町をどこか行ってみようと考えた。
いくつかの候補から最終的に選んだのが、世界遺産にも指定されているプロヴァンという街。
南フランスのプロヴァンス地方とは別です。
町の名前の起源は、ローマ皇帝プロブスからきている。
プロブスはもともと、現在のローマをとりまいている城壁を築いたアウレリアヌス帝の信頼あつかった将軍のひとり。
アウレリアヌス帝亡き後、混乱した帝国を一時的にせよ六年間も統治した。
プロブスがこの街にブドウ栽培を許可したということで、プロブスのブドウ=Probi vinumから街の名前になったそうな。
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午前六時少し前に街に到着したが、まだ真っ暗。がらんとした日曜の夜明け前の旧市街を歩いて、一軒だけ明るく灯っていたホテルでゆっくりと朝食。
やっぱりフランスはパンがおいしい。
一時間ほどして明るくなって外へ出ると、ホテルの庭にはダマスカスからご領主がもたらしたというバラが美しく咲いていた。
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