海外のツアーへ添乗するようになって四、五年経った、1990年頃の上司だった方と、そのころの後輩と共に会食をした。
元上司は、旅行業界を引退してから(言うなれば)マッサージ師の資格をとって開業。その後、某会社の社長に気に入られ、ミラノまで出張マッサージを依頼されるほどになっていた。その「某会社」の今年四月のシチリア社員旅行を小松が手がけることになって、ひさしぶりに連絡がついたのだった。
元後輩は、添乗業務をやめてから学校へ行きなおし、教員免許をとってマレーシアの日本語学校の先生をやっていた。ちょうど今年帰国したところだったのである。
小松は彼女の消息を知らなかったのだが、今年3月にヘルシンキ在住の同じく後輩がつないでくれていた。
二人とも手がけることは変わっても、仕事をする姿勢=生きる姿勢は変わりなく魅力がある人たちだった。
昔を懐かしむために昔の友人に会うのではつまらない。
毎日職場で顔を合わせている人が、自分の友人であるとは限らない。
二十年ちかくぶりに会っても、全然違う仕事をするようになっていても、生き方に魅力を感じられる人と、友人でありつづけたい。
楽しい再開でした。
*写真はこの日、「イ・ビスケロ」にての料理より