5月13日に出発した《手造の旅》アメリカ西部絶景の旅は、無事帰着。
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ハバスパイ村から滝への道で誰にも引っ張られずに疾走していく三匹の馬とすれ違った。※写真
彼らが家路を急いでいる事はすぐに分かった。
日本以外で馬に乗って観光する時、手綱を引いてくれる馬子はたいていつかない。最初にインストラクターが御し方をざっと教えてくれて、あとは「はい、出発しましょう」という感じ。馬と自分とだけの対話になる。
馬を友達だとか、自分と同等の相手だとかと思うと、彼らはすぐに自分の主張をする。つまり、強気に出ないと馬はすぐに立ち止まって道草を喰うし、隙があれば引き返そうとさえする。
ハワイでも、モンゴルでもそうだった。要するに彼らは好きで人間を乗せていないということが伝わってきた。
そんな相手を、一時間か二時間かこちらの言うように歩かせた後、引き綱をといてピシっとお尻をたたかくと、「わ〜い!おわった〜(^^)」という雰囲気で駆け戻っていったのだった。
動物が人間の言葉を話せなくて実に幸いである。