ヴェネチア滞在の日
観光・昼食後に希望の方とさらにヴェネチアを楽しむ。
旧税関を、安藤忠雄氏が改築した現代美術館を訪れた。いくつもの部屋にそれぞれ作家たちが作品を展開している。
現代美術館の展示というのは、自分自身が「気に入るか・気に入らないか」に尽きる。ルーブル美術館の古典作品を解説して理解するというのとは少々ちがう。
中で、この[Well and Truly]という作品に感じるものがあった。
※写真、拡大してご覧ください
ガラスで出来た水は、まるで井戸から水だけを抜き出して置いたようである。色が少しずつ違うこの円柱は、はじめ座って良いモノかと思ってしまったが(笑)それにはあまりに繊細につくられていた。
表面張力の表現も美しい。
「水」というのは、宗教という「器」に入る祈り。宗教というのは、時々に団体や国や政治やに利用されてしまうが、本質的な中身の「水」の純粋さは、真実なのだ。
あくまでも個人的な祈りである水をとりだして見せてくれているように、見えた。