今日からスタートする「シチリア、ヴェネチア、ミラノ11日間」は、昨年の12月にひょうんな事から小松が全体のプロデュースをする事になった社員旅行である。

いかに収益があがっている会社であっても、全社員をヨーロッパに11日間も旅行させようなどと考える社長は、そうはいない。稀有な注文だと言ってよいだろう。

当然、これまでもいくつもの旅行会社が・支店が・この旅を手掛けてきていた。しかし、どうやら「ここでなくては」と思ってもらえるような充実した旅にはなっていなかったようだ。

だから、今回、小松のところへ依頼が来たのだと思う。

近年《手造の旅》で、「理想の旅」を実現出来るようにはなってきた。
しかし、それは15人程度までの少人数であるから可能な事。

今回のように50人を超えるバス二台の旅で、どこまでその「旅の理想」が実現できるか？

これは、自分にとっての新たな試練になる。
大型の旅をプロデュースする能力が問われる、はじめてのケースである。



出発の今日まで、日程作りに、手配に、やれると思う事はやってきた。
あとは、これまでの様に現場で最大の誠意を尽くすだけ。

「願わくば、良いお天気を与えてください」そう祈って旅をスタートした。