エヴォラを出発し、二時間ほどでヴィラヴィソーザの街に到着。

ここはポルトガル最後の王朝となったブラガンサ家の本拠地であった。丘の上の中世の城と、巨大な16世紀からの宮殿が残されている。

1584年、この宮殿を天正の少年使節が訪れた。

彼らが持ってきたたくさんの贈り物が、今日どこにどのように保管されているのか、四百年以上が経ったのだから分からない事が多いのは当然だ。

我々が見学している時についてきていた監視員さんが「最近日本の本を書いた人がいるから呼んできてあげる」と言って登場したのが、この写真のティエゴ・サルゲイロ氏。

いつも観光客が訪れて見ているこの写真に写っているペルシャ絨毯。これがどうやら少年使節からのプレゼントらしい事が、最近分かってきたのだそうだ。「1578年に織られたペルシャ絨毯」は、少年使節がポルトガルへやってくる途上で購入したものだったのだろう。

サルゲイロ氏は、ここでブラガンサ家の図書を管理する学芸員をしていて、古い資料から少年使節団についての新たな事実を発見したという。

その成果が、南島原市から発行された「戦国の少年外交団秘話」という本になった。
http://www.e-bunken.com/shopdetail/000000000274/

四月初めに発売記念の行事が日本で行われていた。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=761932113831741&id=202744926417132&stream_ref=10

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