パリ北駅すぐ近くのホテルにしたのは、今朝、列車でロンドンへ行く予定にしたからだ。
パリもロンドンもこれまで何度も来ているが、一度も列車で両都市の間を移動したことがなかった。自分で行程を組む時に一度乗ってみたかったのである。
北駅ではロンドン行の旅客は二階に上がる。そこでチケットチェックを受けると次にあるのは出国。この写真で奥に見えるのがフランスの検査。
そしてイギリスへの入国もここで済ませてしまうのである。
待合室には免税店もある。
時間になると放送があって改札がはじまる。
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ユーロスターが開通して十年以上経つが、はじめて乗った。
近頃は一つの国でツアーを作ることが多くなってきたし、昨年の「あなたの知らないロンドン、パリ」では、わざわざ夜行フェリーを使ったので、その機会はなかったのである。
実際に乗ってみると、イギリスとフランスというヨーロッパ史で長年争い続けてきた国がこんなに近くなったのかと思う。東京⇔大阪とほとんど変わらない時間なのだから。
しかし、乗り込んだパリと降りたロンドンはやはり全然違う世界。「マダム」な街から「ジェントルマン」な街へ、というか。貧困な表現ですみません(笑)
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古来、海峡に橋を架けるとか、海峡を通すとか、そういった土木工事は歴史を変えてきた。
ロンドンではたくさんのフランス語をしゃべる修学旅行生に出会った。ニュースでしか知らない国ではなく、自分が訪れた国に対する理解は強い。土木工事こそが相互の理解を深め、世界を平和にしていくのかもしれない。
※この日の写真日記は下記からごらんください
http://blog.goo.ne.jp/komatsusin/e/5deacaffd8135bdc741f10bb77e5cef7