朝、ルーブル前でガイドさんと待ち合わせ。きょう午前中は「はじめてルーブル」を念頭にコースを考えた。
だが、二時間半しっかりまわってみると、昨年夏にやった「あなたの知らないルーブル」の時とかぶる場所もけっこう出てきた。
つまり、「はじめて」だろうが「何十回目」だろうが、見るべき場所は見るべきで、面白い事はいつでも見ておいて損はないという事なのだろう。
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今日説明していただいた中でおもしろかった事。
ダビッドの画いた有名な「ナポレオンの戴冠」図(写真下)は、ルーベンスの「マリー・ド・メディシスの戴冠」が元構図になっていた。
※写真、拡大してご覧ください
大先輩ルーベンスの作品を、ダビッドはよくよく見て研究していただろう。
ナポレオンが自ら冠をつかんで戴冠してしまって、予想が外れただろうダビッド。「ならばジョセフィーヌの戴冠にしてしまおう」と、描くことにした時、大先輩ルーベンスの画いた「マリー・ド・メディシスの戴冠」の構図が頭に浮かんだにちがいない。
それぞれの絵の背景に、その場にはいなかった人物が入っているのも共通している。
ルーベンスの絵では、亡くなったマリーの夫アンリ四世が見守り、ダビッドの絵では、戴冠式に列席しなかったナポレオンの母レティシアが見守っている。
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