新橋演舞場へ表題の歌舞伎見物へ。桟敷席だとお弁当配達してもらえます。季節の鯛飯(^^)
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景清とは、平家一門の武将で、壇ノ浦の後も生き延びて平家再興をはかったという伝説の英傑。
源頼朝を暗殺しようと三十七回も狙ったが、最後にその頼朝自身に情けをかけられて釈放され、頼朝の姿を見ると刀を抜きたくなるのを恐れて自ら両目をえぐったという(筋本より)。
判官びいきの日本人がこの人物を主人公にして、荒唐無稽な話の数々を歌舞伎にした。こういうのって、オペラと似ている。
「三升」とは市川の家紋であり、市川家が主に演じてきたのでこの演目の名前があるそうな。
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冒頭、滅亡した平家をあざける源氏の頭領の中に、源範頼がえがかれていてびっくりした。
先日シアター・オーブで見た、シェークスピアの「リチャード三世」をベースにした「鉈切り丸」の主人公である。
http://komatsusin.hopto.org/koma/modules/iDiary/index.php?mode=show&date=20131125イヤフォン解説で、大薩摩の三味線を聴いたノーキー・エドワーズがエレキのフレーズに取り入れたと解説していた。ベンチャーズのあのテケテケテケテケ…であります。へぇえ〜初耳です。
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正月らしい華やかな舞台。
海老蔵は景清を男前に、獅童は猪熊入道雷雲訳でコミカルに、花道での二人、ええかっこでした。