昨年、塩野七生さんが出した「皇帝フリードリッヒ二世の生涯」を読んでいる。
2007年にパッケージツアーの南イタリアの旅で訪れた、彼が建設した城を思い出した。
この写真を撮った時には、フェデリコ=皇帝フリードリッヒが、こんなに面白い人だという認識はもっていなかった。
通常の歴史の本や、ましてガイドブックの記述から、そこに描かれている人の魅力を理解することは簡単でない。言語の壁は「文章の意味が分かる」という程度の理解力で越えられるものではない。
卓越した「導き手」があって、はじめて「そうだったのかぁ」と、理解できるのである。
塩野さんほどでなくとも、小なりといえども我々もまた「導き手」だ。そう思って旅を造っている。
**
南イタリアに数々ある魅力的な建築の、ひとつの代表であるこの城。
だが、これまで《手造の旅》で行程に入れた事はなかった。
限られた日数で、効率よく理解を深めてもらうには、取捨選択が必要となる。次回の《手造の旅》南イタリアでは、ここを入れた行程を組んでみたい。これまで南イタリアへ行った方にも、必ずや違った魅力を発見していただける旅になります。
※写真は城の中庭から見上げた空。外観は下の日記からご覧ください。
http://komatsusin.hopto.org/koma/modules/iDiary/index.php?mode=show&date=20070314