9月にミラノ中央駅の地下鉄、切符売り場にて。
自動販売機で切符を買おうとすると、この男が声をかけてきた。泥棒?いや、そうではなさそうだ。
頼みもしないのに「ここを押して、こうやって・・・」と、販売機の使い方を指南する。「いいよ分かってるから」と言っても、ひかない。
地下鉄の切符は一回1.5ユーロ。2ユーロ入れて、50セントおつりが出てくる。結局彼の狙いは、その50セントをチップにもらおうという魂胆であった。
街角にうずくまる「モノモライ」と違って、彼の態度はあまりに明るく、「困った観光客のお手伝いをしているのです」という前向きな雰囲気に満ちていた。
イタリアは若年失業率がとても高い。彼もまた仕事のない若者、なのだろうか? 移民として入ってきて仕事が見つからないのだろうか?
わからないが、ただ「お金めぐんでください」ではなく、なんとかして自分で仕事をしてその対価として収入を得ようとしている。その姿勢は、評価するべき?なのだろうか。
はい、50セントあげました。 そしたら、カメラにむかってこんなポーズとってくれました。