9月に訪れた北イタリアの中都市モデナの大聖堂の入り口の彫刻。
世界遺産にも指定されているこの大聖堂は、イタリアでも屈指のロマネスク彫刻が残っているとされていたので見てみたいと思っていた。
12世紀の作品にもかかわらず、作者の名前がはっきりわかっている。ヴィリジェルモというロンバルディアの人。そして、この人のつくったものをいくつもみていくうちに、「あ、やっぱりヴィリジェルモだった」とか「なるほど、弟子も同じスタイルなんだ」と思えてくる。
中世でも現代でも、造りだすものに個性があることが重要なのは変わらない。きょとんとした「目が点」の表現がユーモラス。
数百年の時を超えて魅了されてしまう。
この写真は入口の左右に分かれているのだが、こうして並べてみると、呼応しているのがよく分かる。