今回お願いしていたガイドさんがバレエ好きで、パリでロシアバレエが見られるというので、チケットをとってもらっていた。
場所はオペラ座から50メートルほどの映画館。モスクワのボリショイ劇場から世界の49カ国の1千近い数の映画館に向けて生中継(パリだけで14か所)。16時半に行くとフランス人が大行列していた。
座席もぎっしり満員。目の前の大スクリーンにはすでに今のボリショイ劇場のロビーが映し出されている。
17時になり、ロシア側で女性司会者が登場。フランス向けだけではないので、英語でも同じことを話す。ロシア語も含め、三か国語で同じ内容を弾丸のように話す。
演目は「スパルタカス」。共和制ローマ時代にナポリ近くのカプアで反乱を起こした実話がモデルになっている。その反乱のリーダーがスパルタカスという名前だ。バレエのストーリーは史実とは少し違えてある。
音楽はハチャトリアンで1956年にレニングラードで初演。現在のヴァージョンは1970年代のものだそうだ。
画面は舞台裏もどんどん映し、楽屋でメイクするところや舞台でウォームアップする姿も見られる。こういうシーンを中継するのは日本ではやらないだろう。
ステージは三幕。全部で三時間を超える。時差で眠くなるかと心配したが、まったく大丈夫だった。それはそれは人間の肉体とは思えないような(失礼)、超絶の肉体技の連続。それが、無理をしているようには一つも見えず、いとも自然に表現力の一部となっている。
料金は25・5ユーロ。これはたいへん良い機会をいただきました。
写真は、いちばん最後のカーテンコール。なんだかその場にいるようです。パリで自分からこういう催しへ行く事は考えていなかったから、ガイドさんに良いアイデアをいただき、感謝です。
※この日の写真日記は下記からごらんください↓
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