きのう成田からロンドン乗換で到着したエジンバラ空港で荷物がひとつ出てこなかった。
ロンドンでは到着したヒースローではなく、ガトウィック空港からエディンバラへ飛び立ったのだから、まさか荷物が出てこないとは思わない。また、手違いが起こっても、翌日の朝いちばんの便で到着するだろう。
しかし、今朝、エディンバラ城を観光している時、英国航空の事務所へ電話してみると、「まだ荷物の所在がわかりません」という答えが返ってきた。
「つまり、エディンバラに朝着いたロンドン便には載っていないのですね?」
「乗っていません」と、はっきり断定された。
こうなると、当座の衣類を買いに行っていただくしかない。エディンバラの新市街にある今日の昼食を食べるホテル・メルキュールの隣が、幸いマークス&スペンサー(イギリスの大手チェーンマーケットのひとつ)になっていた※写真。
思ったよりも寒いので、風邪をひかないようにコート。シャツを一枚と下着と靴下も。大柄な男性だったので、こちらの衣料品でわりに間に合うのでよかった。「これも似合いそうねぇ」と同行のお姉さんが選びはじめ、全部で140UKポンドほど、日本円で二万円ちょっとか。
この金額がどのぐらい英国航空から還付されるかはわからない。しかし、快適な旅をしてもらう事の方が、そういう細かい事よりもずっと大事なのだ。現場でいろいろなトラブルに遭うたびに、物事の優先順位を試される。いちばんは何が起きても楽しむ心を持ってもらうこと。
「思ったより似合う服が買えてよかったね」と、同行していたお姉さまが、笑顔で話しかけてくださった。
昼食の後、湖水地方へ向かう。
スコットランド最後の街グレトナ・グリーンを過ぎ、夕方明るいうちに湖水地方の中心、ウィンダメア湖畔ボウネスのホテルへ到着した。
英国航空で電話してみるが、やはり「所在不明、捜査中」の答え。さて、明日には見つかるだろうか…。
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