ノルウェー観光で訪れる鉄道というとフロム鉄道が有名だが、このラウマ鉄道もひけをとらない。短い行程だとここまで来れないから入っているツアーが少ないというだけである。
オスロ駅を08:02に出発したトロントハイム行きの列車は12:04にドンボスに到着…するはずが15分遅れで乗り継げるか心配したが、さすがノルウェー「ラウマ鉄道にお乗り継ぎの方は、接続列車が待っております」と英語でアナウンスがあった。
ドンボス駅で向かい側のホームに待っていた四両編成の列車に乗り込む※写真下は終点オンダルスネスに到着した時のもの
ここから約一時間半かけてフィヨルドまでの標高六百メートルほどを降りてゆく。ラウマ川に沿ったこの線を「ラウマ鉄道」と呼ぶ。
川ははじめ進行方向後方に流れるが、やがて分水嶺を抜け、進行方向へゆるやかに流れはじめる。
ヴェルマ近くになると川は急流になって落ちていくが、列車はそう簡単に高度を下げられない。そこでトンネルをつかいながらジグザグにターンする線路をひいた。
左に見えていた景色が、トンネルを抜けると今度は右に見えてくるのはそのせいだ。
川を渡る石造りの橋までくると少し列車を止めてくれる。
氷河が削ったU字谷がひらけてくると、今度は見上げきれないような岸壁が左右にそびえたつ。なかでもいちばん有名なのが1100mのトロールシュティーゲン(トロールのはしご)。ここへはあとからバスへのぼっていくのだが、ラウマ鉄道側から見ているととても近づけそうにないように見える。
終点のオンダルスネスに到着したのはもう午後二時少し前。気持ち良く晴れたフィヨルド沿いの小さな町。さぁ、おひるごはんへ行きましょう。
※写真日記は下記からごらんください
http://blog.goo.ne.jp/komatsusin/e/35c1156875691a9038dadba2aac46cdc