《手造の旅》イエローストーンとグランド・ティトンの旅、五日目。
グランド・ティトンのレイク・ロッジからの素晴らしい朝焼けは、別の写真日記で見ていただきましょう。
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アイダホ州の片田舎ソーダ・ホット・スプリングスという小さな町で、いきなりこんな光景を目にした。噴火?
(^^)いえいえ、違います(^^)
★これは、燐鉱石を溶かして取り出した後の廃材を捨てているのです。十二分に一回、まるで溶岩のように黒い煙をあげて流しだされます。
実は今回、出発前に現地から「こんなもんがあります」と、写真一枚だけ送ってもらっていた。だから、何が起きるか知ってはいた。しかし、それでも現実にまのあたりにするとびっくりさせられる光景だった。
街に近づくと、そこここで丘が切り崩されている。これらを運んでいる小さな鉄道もある。アイダホ南部のこの一帯は★モンサントという世界屈指の化学メーカーが所有している。
燐は農薬をつくる原料になる。彼らは農薬だけでなく、自分たちのつくる農薬に耐性のある農作物の種も造りだし、農薬とセットで販売している。
いわゆる遺伝子組み換え作物である。
現代の大規模農業は農薬なしでは成り立たなくなっていて、農薬もそれに耐性した作物もなくてはならないものになっているから、非難されるようなものではない。
また、七百人がモンサントで雇用されているという現実がある。ソーダ・ホット・スプリングスという街自体、モンサントなくしては存在できない。
街は百年前には温泉街として売り出そうとしたこともあったが、いまやダウンタウンというのにも値しないレンガ造りの建物がほんの少し残されているだけだ。
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今朝、部屋から見たグランド・ティトンの朝焼けは下からご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/komatsusin/e/ca6774ff4536a6acb939ba25ca24cce5午後の道とアイダホ溶岩温泉についてはこちらから↓
http://blog.goo.ne.jp/komatsusin/e/6979072c7a6cc604617d10c65f13fdb6