トルコから帰国後二日目だが、大阪へ。
今日と明日、たった二回だけ、山下達郎が新装フェスティバルホールの為にコンサートをやる。これはきっといつもと違う筈。
おもえば、四年前。2008年12月28日の旧大阪フェスティバルホールでの最後の公演にも行った。旧ホールの取り壊しにあれだけ反対していた達郎さん。さて、新しいホールにどのような判断をするのか。
※2008年12月28日の日記↓
http://komatsusin.hopto.org/koma/modules/iDiary/index.php?mode=show&date=20081228**
地下鉄肥後橋の駅を降りてそのままフェスの地下へ入っていく。
かつてフェスの地下にあったSABホールでもたくさんたくさん映画を見たっけ。
長いエスカレーターを上ると赤い絨毯のロビー。
この公演の為だけに制作されたパンフレットが1500円で売られていた。
通常は出演者がなにがしかのコメントを載せている。達郎さんが新フェスティバルホールをどんなふうに語っているのだろうと探した。
しかし、なかった。
まだ実際にコンサートを行っていないのだから、語ることはない、という暗黙の意志表示なのだろう。
かわりに新フェスティバルホールの支配人代理という方が書いた文があり、その中でこんな逸話があった。
「二時間以上も新しいフェスを視察した達郎氏に『新しいフェスティバルホールはいかがでしょうか?』とお尋ねしたところ、達郎さんは、にこっと笑って『やってみるまで、分かりません』と答えらえました。」
そこには自分が本当に納得したものでなければ、評価しないという、あたりまえでいて誰もが出来るわけではない姿勢が貫かれている。
こういう人が語る言葉ならば、信頼できる、と、思わせてくれる。
今日、唯一発信されていた達郎さんの言葉は、入口にあったこの写真の直筆コメントだけだった。