《手造の旅》トルコ9日目。夕方の飛行機に乗る前に、イスタンブル隠れた見どころをいくつか紹介。最後にオスマン宮廷の料理をいただき、空港へ。
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午前中、二番目に向かったエユップ・スルタン・モスクは、金閣湾の奥に位置している。城壁に沿ってバスを走らせていくと見えてきた丘は全面が墓地になっている。
イスラム教の預言者ムハンマドの友人だったエユップ(日本では「アイユーブ」の方が通る)の墓は、ムスリム達には重要な場所だ。
昨年9月にはじめて訪れて、その時にもたくさんの情報をもらったが、今回別のガイドさんに案内していただくと、これまた違った角度からおもしろい話がきけた。この木もそれに関連したものだと、はじめて知った。
※昨年9月の訪問の日記は下記からお読みください↓
http://blog.goo.ne.jp/komatsusin/e/4dabb1cacbce7b0f14a43da87b4e9cce★エユップの墓発見の伝説
コンスタンチノープルを陥落させたメフメット二世の教師カリル・パシャは、霊夢によって、墓の位置を知り、その場所へやってくると、二本の枝を地面に刺して「明日、この場所を掘るように」と言った。
カリル・パシャはメフメット二世の臣下ではあるが、父のスルタン・ムラートによって教師兼お目付け役として配された人物なので、メフメットも「ラーラ(先生)」と呼ばされていた。
メフメットは彼を信頼していなかったので、夜の間に二本の枝を別の場所に移動させ、試そうとした。
が、翌日カリル・パシャは「ここではない、元の場所を掘るように」と言って正しい場所が掘られ、エユップの墓は発見された。彼の遺体を洗ったという古代からの井戸も整備され、今も聖なる水が湧き出している。
「二本の枝」は、現在こんな大木になって、モスク入口にそびえているのである。
本日の写真日記は下記からご覧ください↓
http://blog.goo.ne.jp/komatsusin/e/b3e699328eae6f477a0f292da1678d52