まだ暗い窓の外から鳥の声がきこえてきて、雨は止んでいる事を知った。
夏時間がはじまったばかりなので、日の出は七時半ごろ。朝食の後、モン・サン・ミッシェルへの土手道を歩いていく。空気はとても冷たく、冬そのもの。でも、目の前のこの風景を見ると少しでも近くへ歩いていきたくなるものだ。
夜の気配が残っていた空がだんだんひらけてゆき、青空がのぞきはじめる。目の前の小山のような修道院にはところどころまだ街灯の黄色い光が見えている。
**
朝九時、すっかり明けた頃、観光スタート。シャトルバスで修道院近くまで行く。これは、昨年からはじまったシステム。
これから二年ほどかけて、今走っている土手のような道はなくされ、かわりに橋が建設される。
工事はもうはじまっており、モン・サン・ミッシェルの一番上のテラスから見下ろすと、新しい橋が弧を描きながら出現しつつあるのがはっきりわかる。
ただ、この橋の工事に近頃トラブルが見つかっているのだそうですが・・・↓
http://komatsusin.hopto.org/koma/modules/myalbum/photo.php?lid=2163&cid=134