この作品はローマのカピトリーノ博物館にあるのでそう呼ばれるのだが、ルーブル美術館にも「カピトリーノのヴィーナス」は、ある。しかも顔だけならば三つも。
作者は紀元前五世紀のギリシャ人、プラクシテレスとされる。しかし、これらの三つともが、模刻である。人気の作品はこのように多くのコピーがつくられた。神殿に詣でた人が買って帰る為のミニチュアだってあった。
こういったコピー作品を三つ並べて比較できると、それぞれの髪型や顔の雰囲気が少し違っているのがわかる。現代の技術で制作される寸分たがわぬコピーよりも、こちら古代のコピー作品の方が味わいがあると感じられる。
プラクシテレスについては、ルーブル美術館で2007年に展覧会が行われていて、それを見てやっとどういう人かを認識した。↓
http://komatsusin.hopto.org/koma/modules/iDiary/index.php?mode=show&date=20070522