西洋美術館の前庭にあるブールデル作品。今までも目には入っていたはずだが、オルセーにある作品を見た後だったので、じっくり比較してみた。
ブロンズ作品はどちらがホンモノという事ではなく、オリジナルの鋳造が何体も存在する。鋳造する人というのは彫刻家本人とは別で、技術もまた別の技能と言ってよい。鋳造者はその作品のいくつめの鋳造品であるかを作品に書いていたりする。
この作品にはそれがあった。
オルセーの作品にくらべると、長年屋外に置かれていたせいか、いくぶん角が取れて丸くなった感じがする。色も、オルセーのモノには金色に塗られていた跡があるが、こちらはブロンズそのもの。
これによって、作品の印象がずいぶん違ってきている。
なんというか、オルセーのモノの方が迫力がある、かな。
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