アビニョンからTGVでパリへ。凱旋門近くでエスカルゴを食べてからヴェルサイユ宮殿見学、その後パリのホテルへチェックイン。夕食は十区のFLOにて。
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ヴェルサイユからの帰路、バスがいつもとはちょっと違う道を走った。セーヌ川の対岸はパリではないブーローニュ・ビヤンクール市。1989年までは稼働していたルノーの工場跡地が見えている。
ここに安藤忠雄設計の美術館が出来る事になったと、ずいぶん前報道されていたのを思い出した。あれからずいぶん経つが、はて?どうなったのでしょう。
「美術コレクションの持ち主で出資者だったフランソワ・ピノー氏と市の方の条件対立が起こったとかで、ここでの計画から安藤さん共々ひきあげてしまい、ヴェネチアで新しく美術館をつくったんです」と、ガイドさん。
ああ、そうだったんだ。そのヴェネチアの旧税関を改造した美術館はずいぶん前にオープンしていた。それがパリのルノー工場跡地計画に代わるものとしてのモノだったというのを、小松が知らなかったのだ。旧聞このうえなし。
物事の計画がスタートする時、世のメディアは大きく報道する。が、それが中止になった時には、ひっそりと小さな記事になるだけだったりする。