ナポリから日帰りのカプリ島観光、帰路はソレントからアマルフィを経てナポリへ戻る。
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カプリ島へ上陸してすぐに「青の洞窟は今日はクローズ」と告げられた。
晴れて風がそれほどあるとも思えなかったが、こればっかりは仕方がない。かわりにソラーロ山のこわーいけど絶景のチェアリフトへ・・・と思ったらこちらはメンテナンス中で運行していない。
それでは、アナカプリの街はずれにあるヴィラ・サンミケーレに行く事にしよう。ここはスウェーデン国王の侍医だったアクセル・ムンテという人物が住んだ。古代のすばらしい収集品を隅々まで上手に配置してある。
なかでも有名なのは「海を見ているスフィンクス」。これについては以前載せた事があった※下からご覧ください。
http://komatsusin.hopto.org/koma/modules/myalbum/photo.php?lid=1350今回、そのちかくの説明版にあった白黒写真に目が留まった。※写真一番上。1900年頃に撮られたこの写真では、別の翼のあるスフィンクスが海を見ているではないか。
このスフィンクス、今はほんの十メートルほど先の庭先にこちらを向いて設置されている。つまり、現在置かれているスフィンクス像がやってきて位置をゆずったという事である。
なぜ、こんなスフィンクスの交代が行われたのか?
小松が推察するに、現在置かれているスフィンクス像のおしりが美しかったから(笑)そして、顔の方が破損していたから、であろう。
誰も間近に見ることが出来ない方向へ顔を向け、美しい尻を鑑賞してもらえる絶好の場所である。
翼のあるエトルリア時代のものとされるスフィンクスは顔もちゃんと見てもらえる場所に移動したわけだが、こちらは指摘されなければそれほど注目される場所ではない。
※写真、拡大してご覧ください