写真は成田空港の入国へ向かう道。
はじめて外国人が見る空港のイメージは大事である。
本来なら建物そのものからしてその意図でデザインされなくてはならないのだが、日本の場合にそれはまだまだできていない。
「出来るだけ」という雰囲気で、近頃はこんな日本的なアートを配置してある。
でもね、その中にこんな消火器が紛れ込んでくるのでは興醒めです。さらにとなりに無味乾燥な鉄の扉がで〜んとその存在感を示している。
消火器も含めてモダン・アートと言い切るぐらいの力強さはないしね(笑)
現代の日本は、細部は美しく清潔だけれど、全体を俯瞰した時のデザインや、それぞれ独立した物体のかかわり方が美しくない。
全体を考慮してデザインする必要性を、かつての日本(江戸時代以前)はちゃんと理解していた。日本人はすでに充分に持っている。
この竹林に消火器が紛れ込んでしまうのは、現代・資本優先社会の弊害かもしれない。