スカンジナビア航空は、三十分近く早い朝10時過ぎに成田空港到着。
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今回最初に二泊したノルウェーの北極圏の港町ハシュタにある古い教会である。
これまで二回もハシュタに来ていたが、この教会の存在さえ知らなかった。一泊だけですぐに沿岸急行船へ乗ってノールカップ方向へ行ってしまったので、町をちゃんと訪れる機会はなかったのだ。
今回、以前に一度来たことがあるという方に案内していただき、夜の道を一時間ほど歩いてこの教会を訪れた。オーロラが出たら見やすい暗い場所を求めての散歩で、教会の内部には入れなかったのだが、それでも一見の価値がある場所だ。
案内板によると、1250年にはここに木造の教会がすでにあったらしい。たぶんスターブ教会タイプではないかと推察される。
現在の教会は15世紀末から16世紀にかけて建てられはじめたもので、北極圏の石造り教会としてはじめてのものだという。
この白く塗られたファサードの雰囲気と小さな窓はロマネスクの雰囲気を持ち、入り口のアーチにはゴシックの尖りも見られる。
内部にも同時代の装飾や祭壇画があるそうな。ううむ、見てみたいです。
さらに、近くには立派な歴史センターもあり、ここが古いハシュタの中心であった事を感じさせてくれる。
美しきロフォーテン諸島と共に、さわやかな夏にやってきて詳しいガイドさんにみっちり説明していただきながらあらためて見学したい。この先の《手造の旅》のお題をいただきました。