ニュルンベルグはゲルマンの首都と呼ばれたりする。
神聖ローマ皇帝の城があり、そこには中世以来皇帝の冠など三種の神器が保管されていた。
後にハプスブルグ家が皇帝位を世襲するようになるとウィーンに持って行かれてしまったが、もともとはここニュルンベルグにあるべきものであった。
だが、二十世紀になってから、ここにその冠が戻された事がある。ヒトラー率いるナチスがニュルンベルグで党大会をひらく折、その箔付けにということなのだろう、ヴィーンから取り寄せられたのだそうだ。当時オーストリアは進んでナチスドイツに併合されていた。ヒトラーはもともとオーストリア人でもあったのだし。
さすがにヒトラーもこれを被って見せるほど馬鹿ではなかったようだけれど。
写真は、現在ニュルンベルグの市庁舎に置かれているレプリカ。でも、石は本物だそうだから、それなりの価値は充分にあるということだ。