コンヤからカッパドキアへの一日。
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バスでお昼までひたすら走って、カッパドキアの洞窟レストランで昼食のあと、カッパドキアの奇観をめぐる。
ウチヒサールの名前とおり城のような岩を写真ストップしている時、景色の下の方から「テアミー〜ヤスイヨ〜センエーン」という声が聞こえてきた。
視線を落とすと、スカーフをかぶったおかみさんが編み物をしながらうなっている。椅子に座って視線は手元を見つめ、手も止めず、観光客などきにしない雰囲気でありながら、日本人観光客が来たので自動的に覚えた口上を口にしていたのだ。
刺繍や手編みに興味のある方々は見逃さない。
「ちょっと行ってきていいですか?」と言われると、あとほんの十分の時間だが、急いで坂を降りておかみさんのところへ走って行かれた。
そして、千円での収穫がこの写真のレース編み。
これ、たしかに本物の手編みでしょう。小松が見てもそうわかる。
ベルギーのブルージュ、ヴェネチアのブラーノ島。レースが有名と言われる観光地はたくさんあるが、千円出してお店で買える程度のものは、まず中国製か機械モノだろう。
こういう手造ものは、あるいはこういう場所で自分の目で気に入ったものを選ぶのが正解ではなかろうか。
良いもの、ですよね?