イズミールを出て延々四時間以上のドライブでパムッカレの昼食へ到着。今日はパムッカレ泊で余裕のある行程だが、多くのツアーでこれからコンヤまであと5時間走るなんて考えられないと思う。トルコは大きな国なのだ。
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午後のパムッカレは青空に少し傾き始めた太陽の光が美しかった。皆さんがイメージする白い石灰棚そのものが見えている。
かつて、冬の暗い寒い朝にやってきたこともある。灰色の空の下でくすんだ石灰棚に「なんだこんなもの?」という感想もたくさん聞いてきたので、今日はお天気に恵まれて実に幸いだ。
さらに、忙しいツアーだとちょろっと足を漬けるだけで周辺遺跡とあわせて一時間で通り過ぎてしまう。パムッカレの見所は石灰棚だけではないのである。
石灰棚の崖の上には広大な都市遺跡ヒエラポリスがある。古代ローマ時代には人口10万人を数えたという。そこにはこの写真のような巨大な劇場もある。使徒ピリポ(フィリップ)の墓があるとされる教会跡もある。
古代の建物の遺跡が沈んだ温泉も楽しめるし、魚に足の皮を掃除してもらうFish Docterなるものまで登場している。
パムッカレの見所はもう少し時間をかけて味わいたい。それを可能にするには《手造の旅》をつくらないとダメですね。