BESTツアーでトルコへ。イズミールを《手造》に入れたツアー以来5年ぶりぐらいになるかしらん?空港から市街への夜道で写真のようなびっくりするものが見えてきた。
道路横の崖を削ってつくられた建国の父・アタチュルクの胸像。ライトアップしたそれは道路からちかくにあるのでことさら巨大にみえる。いや、「みえる」のではなくほんとに巨大なのだが。家が彼の鼻ぐらいの大きさだ。
奇しくも今日はアタチュルクさんの命日。1938年11月10日午前9時5分、イスタンブルのドルマバフチェ宮殿で亡くなった。この時間にあわせてトルコでは毎年全国民が黙祷する。
アタチュルクさんに敬意を持つ小松としては、一度この瞬間にトルコを訪れてみたいのだが、まだ果たせていない。今日はその日ではあったが、到着時はもう夜だ。
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アタチュルクという人はあれだけのリーダーシップと時には独裁の豪腕をもって国を率いたが、決して横暴にならなかった。自己を抑制する力が並みの「英雄」ではなかったと言えようか。
彼は生きている時に自分を神のように崇拝されることを嫌った。死後、このような巨大モニュメントにされることだって、同意しなかったに違いない。