ベルン大聖堂の洗礼盤の拡大写真。15世紀終わり頃、ニュルンベルグのアルブレヒトという彫刻家の作品。
描かれている主題は新約聖書の四人の福音書記者について。これらの四人にはそれぞれシンボルがあって、マルコ=ライオン、マタイ=天使、ルカ=牛、ヨハネ=タカ、である。
この写真はそのうちのマルコのライオン部分だが、福音書を広げてこっちを見ているライオンちゃんがかわいいじゃないですか。左側にちょこっと見えているルカ=牛も「ねぇねぇ」と話しかけているみたいです。
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作者・アルブレヒトはベルン市の城門に巨大なクリストフォロス像を造っている。※それについて下記に書きました。
http://www.tour.ne.jp/blog/komatsusin/61163/生没年は知られていない。文章も残っていない。作品によってだけ活動した期間が現代に伝わっているだけの人物であるが、こういう表現によって、アルブレヒトのおちゃめな性格が見えるような気がしませんか?