「こぉんな山奥に、よくもこんなモダンな教会をつくったもんだなぁ」
十九人乗りの小さなポストバスに乗り換え(当初その予定はなかったがやむをえず)くねくね道を登って、今は二世帯しか住んでいないというモーニョ村に降りた。
今回最初に目的地として選んだマリオ・ボッタの建築。しかし、訪れてみて、これほどアクセスの悪い場所だとは予想していなかった。
カフェもお土産屋の一軒もない。バス停のトイレさえ閉まっているのである。それでも、ここは面白い!訪れる価値のある場所だ。《手造の旅》でなければ、来られない。
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《手造の旅》黄金色スイス第七日目。南スイスイタリア語圏ロカルノ連泊の中日。この教会のあるマッジアの谷と、もうひとつヴェルツァスカ渓谷の両方をまわる一日である。
ルガーノから来られた数少ない日本人ガイドさんは、当初「一日じゃ無理じゃないですかぁ〜」と言われたが、《手造の旅》ならではの秘策でそれを可能にした。
その秘策とは「昼食抜き」であります(ホント)。
一般ツアーのつまらないところは、予算削減してたいしたことないスリーコースの食事を昼夜二回食べさせてしまうこと。どちらかをしっかりゆっくり食べるほうが実際には満足度が高いと小松は考える。
で、今日は夜にこの旅の「最後の晩餐」を予定しているので、皆様には黙ってこの「秘策」を受け入れていただきました。
※この日の夕食についてはまた別のところにて写真載せます。
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